大人のメンズのアロハシャツの着こなしのポイントは？厳選コーデも紹介

1. アロハシャツとは

アロハシャツとはその名の通り、ハワイで生まれたカラフルで色鮮やかなプリント柄の開襟シャツ。 柄はハワイらしいハイビスカスやヤシの木などの熱帯植物やパイナップルなどのトロピカルなフルーツ、またカメなどをモチーフとした柄が多く、カラフルで色鮮やかさが特徴的です。

日本では夏のカジュアルなアイテムとして人気が高いですが、実はハワイでは正装として着られており、ビジネスマンもアロハシャツにチノパンツといったスタイルを一般的なフォーマルウェアとして着こなしています。
結婚式もハワイではアロハシャツが正装とされ、日本のようにスーツにネクタイで参加する人はほとんどいません。

さらにハワイではお葬式でもアロハシャツ。
日本でお葬式にアロハシャツを着ていくなんてことは想像もできませんが、ハワイでは線「新しい旅立ちを祝う」という想いもあるので、正装でもあるアロハシャツが一般的な着こなしとして浸透しています。

ルーツは日本人？

アロハシャツはその名の通り、ハワイで生まれ、今や夏の人気のアイテムとして世界中で愛されていますが、実はそのルーツは諸説があり意外にも日本の和服（着物や浴衣）から生まれたという説があります。

日本からハワイに移住が始まった19世紀終わり頃からから20世紀初め、日本からの移民たちが農作業を行う際、当時ヨーロッパの船員たちが着ていた開襟シャツ（パラカシャツ）を着用しており、当時日本から持ち込んだ着物を再利用する際に仕立て直したのがの起源と言われています。

また、日本の着物の美しさに惹かれたハワイ人が「その着物を是非シャツにしてほしい」と頼んだという説もあり、日本の和服がアロハシャツに大きな影響を与えたことが分かります。

その後、1930年代頃からハワイで本格的にアロハシャツが生産されるようになりますが、当時、色や柄など何色も重ねて出す技法がハワイにはなく、日本の京都にしかなかったため、日本の職人に当時のハワイのメーカーが委託し、生産していたとも言われています。

2. 大人のメンズのアロハシャツの選び方

カラーで大人っぽく

「派手すぎない色味で大人メンズの着こなしを」

アロハシャツと言えばカラフルで色鮮やかなイメージが強いですが、普段着としての着こなしならカラフルで派手なデザインはさけたいところ。
カラフルで派手な柄は一気に観光客っぽくなり、色や柄が主張しすぎると全体的なコーディネートもかなり難しくなるので、初心者の方は比較的落ち着いたカラーがベースのものを選ぶのがおすすめです。

リラックスしたサイズ感

「サラッと、ゆったり着る」

アロハシャツは少しゆったり着用するのが基本。
というのもアロハシャツはリラックスアイテムなので、ピッタリジャストサイズで着用してしまうとドレス感がでてしまい、せっかくのアロハの雰囲気が台無しに。
サラッとゆったり着るのがポイントです。

ただアメリカなどの海外製のアロハシャツは全体的にサイズが大きめに作られており、あまりにも大きすぎるサイズ感はだらしなく見えるので注意が必要。

主張しすぎないデザイン

「まずは主張しすぎない、柄と色味」

アロハシャツでもっとも大事なポイントは柄とカラー。
様々な柄と色鮮やかなカラーがあるのでついついアロハシャツらしい派手めな柄や色を選びがちですが、初心者は落ち着いた色味のアロハシャツを選ぶのがポイント。

柄が多かったり、やや派手めなデザインは主張しすぎて統一感のない着こなしや観光客っぽい服装になってしまうので、まずはベーシックなブラックやネイビーなどをベースにワントーンのデザインであれば主張を抑え、シンプルな大人のアロハシャツスタイルの着こなしが完成します。

3. 観光客っぽくならないために！アロハシャツの着こなしのコツ

コーディネートに統一感を持たせよう

アロハシャツは組み合わせ次第で幼い雰囲気になってしまうアイテム。
ガチャガチャとうるさい印象になったり、やんちゃっぽさが強調され子供っぽくなってしまうこともあります。

そういった着こなしにならないように、コーデの色味や雰囲気ををまとめましょう。
具体的には、アロハシャツの柄に使われているカラーをファッションに取り入れると統一感が出て、メンズコーディネートのまとまりが良くなります。

さらに全体的な着こなしで気にしたいのは、アロハシャツ以外のインナーやパンツ。
コーデを組むアイテムも雰囲気を合わせることでアロハシャツが観光アイテムではなく、オシャレアイテムとして際立ちます。

コーディネートをするうえでの注意したい点として、着なれた色合いのアロハシャツを使うことです。
普段から取り入れているカラーを使うことで、スタイリングが違和感なく上手くまとまります。
リゾーティーなアイテムなだけに、非日常のカラーリングなどを選びがちではありますが、オシャレな着こなしにするための簡単なポイントは「普段着なれたカラーを着る」ことです。
基本的には柄が入っていて、十分にインパクトのあるアイテムなので、カラー選びはベーシックがおすすめです。

インナーとのレイヤードでこなれ感を出す

アロハシャツの特徴として、一般的には「少し丈が短め」と言われています。
そんなアイテムに、敢えて丈が長めのインナーを合わせることによって、オシャレな着こなしに変える方法があります。
それは「レイヤードコーデ」です。ポイントを押さえれば非常に簡単ですので、メンズアロハスタイルで人と差をつけたい方にオススメです！

さて、それでは具体的なレイヤードコーデの着こなしポイントは３つです。

Tシャツでも良いのですが、丈の長いものは袖も長いことが多いです。 袖口からインナーのTシャツが見えてしまうよりは、袖の無いタンクトップがおススメです。

レイヤードコーデ自体、カジュアルな着こなし方なのでインナーがタンクトップのようなラフなアイテムでも問題ありません。 どうしても抵抗のある方は「クルーネックのTシャツ」を選ぶことをおススメします。 クルーネック(丸首)のカジュアル感がアロハシャツにはピッタリなので、是非ともクルーネック(丸首)タイプでコーディネートを合わせてみてください。

丈感の違いでオシャレに見せるのがレイヤードコーデですが、あまりにも丈の差があるとコーディネート自体が格好悪く見えます。
ベストの丈の差は3cmと言われており「人差し指と中指、2本分の幅」を目安にすると分かりやすいので、是非お試しください。

濃色のアロハシャツには淡色のインナーを合わせて、淡色のアロハシャツには濃色のインナーを合わせると見た目にメリハリが出て、コーディネートがオシャレに見えます。
具体的にはブラックやネイビー、レッドなど濃色のシャツにはホワイトのインナーを合わせると間違いなしです！
逆にホワイトやサックス、イエローなど淡色のシャツにはブラックのインナーを合わせると良いでしょう。

シャツとインナーを同系色の組みあわせでまとめてみたり、アースカラーやビタミンカラーなど色の系統でまとめるのも１つの手段ですが、着こなしに迷うようなときは濃色、淡色のバランスでコーディネートをまとめることがおススメです。

黒のボトムスで着こなしをスッキリと。

コーディネートをするうえで、黒(ブラック)をメインカラーにすることで、派手色が多いアロハシャツを悪目立ちさせないようにすることが出来ます。
ブラックのクールさを夏のメンズアロハコーデのアクセントとした、キメ過ぎないカジュアルコーデの完成です。

足元にはスニーカーがおススメで、特にホワイト系のスニーカーで足元を軽く、さわやかに見せるとほどよい抜け感がプラスされ、着こなしも更に夏っぽく、カジュアルに整えることが出来ます。

淡色のアロハシャツに黒のパンツを合わせて、引き締めた夏のメンズコーデ。
ショートパンツやクロップドパンツなどで軽快なスタイルに仕上げるのも良いですが、大人の落ち着きを程よく持たせたシックな着こなしも是非、お試しください！

メンズのショーツスタイルに気を付けたい５つのポイント！？

①パンツの丈ですべてが決まる

まず、気を付けたいのがショートパンツの「丈」です。
ひざ下なら重たくなりがち、ひざ上ならアクティブになり過ぎたりと、なかなか難しいと思われているメンズも多いのではないでしょうか。
そんな中、一番オススメなのが「ひざ上0cm」の丈です。

「ひざ上0cm」だとやんちゃ感もなく、程よく涼しげな着こなしになります。
ビーチやBBQなど思いっきりアクティブなカジュアルスタイルを楽しみたい時には、ひざ上0cmのショーツの裾を折り込んで「ロールアップスタイル」を楽しむのもオススメです。
ロールアップスタイルの時は2.5cmを折り幅として、多くても２折りまで。
2.5cmの折り幅なんて分からないという方は「裾のステッチまでの長さ」で折れば問題ありません。大体2.5〜3cmになっていることが多いです。
２折り以上折り込むと、丈が短くなり過ぎるのでご注意ください。

②カラー選び、柄選びのポイント

次にカラーと柄ですが、基本的にアロハシャツには柄が施されているのでショーツは無地をおススメします。
ここでも色のメリハリをつける為に、気を付けたいのが「明暗」です。

明るい色には暗めの色を。
暗めの色には明るめの色を合わせると良いでしょう。

具体的にはブルーやレッド、ホワイトなど明るめのアロハシャツの時はネイビーやブラック、ベージュなどベーシックな暗めの色を合わせましょう。
逆にブラックやネイビー、カーキなど暗めのカラーのアロハシャツを着る時は、ホワイトやサックス、薄めのイエローなど明るめのショートパンツを合わせるとまとまった雰囲気の着こなしに。

ここでも大切なのはカラーバランスです。特に「明暗」に気を付けてコーディネートしてみてください。 よほどのことが無い限り、柄のショートパンツは避けることをおススメします。

③ソックスはあり？無し？

結果からお伝えすると「あり」です。
最近は様々な丈感のソックスが販売されています。
夏は暑くなり、足が一番汗をかくと言われています。
清潔感を保ち、汚れや臭いの面でも必ずソックスは着用しましょう。

おススメなのはインステップソックスという形の、スニーカーからソックスが見えないタイプがおススメです。
足首を出して夏っぽい「抜け感」を作った方がアロハシャツ×ショートパンツのコーディネートがオシャレに見えます。

ビーチサンダルやスポーツサンダルなどのサンダル系を履くときは通気性が抜群で、サンダルは汚れても洗いやすいので、ソックスは無しでも大丈夫です。

④オシャレに見える小物使いのポイント

ショーツに合わせたい小物といえば「アンクレット」です。 ミサンガのような生地を織ったタイプでも、ビーズを使用したタイプでもＯＫです。

アンクレットがあるだけで足元の夏感がグレードアップされ、リゾーティーな雰囲気も演出してくれます。 ただし、３本、４本と重ねてつけるのはＮＧです。 足首にボリュームが出すぎて、せっかくの「抜け感」が台無しになります。 アンクレットを着用するときは多くても２本までとしましょう。

是非、コーディネートのアクセントにお試しください。

⑤アロハシャツに合わせるべきショーツのシルエットとは？

前述致しましたが、気を付けたいのがショートパンツの「丈」です。 ひざ上0cmがベストとお伝えしましたが、この「丈」に加えて迷いがちなのがシルエット。 つまりパンツの太さです。

アロハシャツに合わせるのであれば、多少ゆったりとしたショーツでの着こなしが正解です。 元々リゾートアイテムでもあるのでラフなコーディネートが似合います。

ピタピタでもなく、ダボダボでもなく、レギュラーからややルーズのシルエットを選びましょう。 太ももとこぶしが1つ入るくらいのゆったり感がベストです。

アロハシャツコーデの足元は２タイプ！

①足首を見せて、軽やかな着こなしを楽しむリゾートコーディネート

着こなしとしてはラフでカジュアルな印象を与えるタイプです。
足元はスニーカーかサンダルで。
パンツの丈はアンクル丈かショーツで合わせましょう。

スニーカーもローカットのくるぶしまでのモノがおススメです。
足首を出して抜け感を演出する着こなしで夏のメンズアロハシャツの着こなしが際立ちます。

②足元を大人っぽく。メリハリの効いた大人アロハシャツコーディネート

アロハシャツを大人っぽく見せる着こなしとしては、ブラックスキニーパンツなどをコーディネートに合わせてシックな大人っぽさを演出しましょう。
足元はローファーやドライビングシューズなど革製のシューズでもOK。
もちろんサンダルで合わせるのもOKですが、ビーチサンダルなどではなくグルカサンダルやクロスストラップサンダルなど大人っぽいデザインで革製のサンダルを選びましょう。

革製のシューズやサンダルを合わせる際はスウェット素材のパンツやショーツなどカジュアル過ぎるパンツは避けたほうが無難です。
前述したスキニーパンツやデニムパンツと合わせましょう。
そうすることで、アロハシャツのラフさとパンツ、シューズの大人っぽさのメリハリが効いた着こなしとなります。
ギャップ感を演出することでオシャレ度が増しますので、周りと差をつけたいメンズに非常におススメのコーディネートです。

4. アロハシャツに合わせたいアイテム

①タンクトップ

アロハシャツのインナーで一般的なのはタンクトップ。
アロハシャツは全体の丈や袖丈がやや短めに設定されているデザインも多く、袖口からインナーのTシャツが見えてしまうと野暮ったく見えてしまうので袖口からTシャツが見えないようにタンクトップを着るのが一番のオススメ。

前述のように、裾からインナーがちらりと見える丈感で、レイヤードとしての着こなしがオシャレに見えるので、丈のやや長めのタンクトップを選ぶのがポイントです。

②クルーネックTシャツ

タンクトップ同様にアロハシャツのインナーにはTシャツもオススメ。カジュアル感が高いアロハシャツにはキレイ目な印象が強いVネックより、クルーネック(丸首)がオススメ。
こちらも丈感が長いデザインのほうがレイヤードコーデが決まるので、丈の長さは気をつけてください。

③ブラックスキニー

やや派手な柄やカラーにあわせるパンツならをブラックのボトムス。
シンプルなボトムスにアロハシャツの柄がアクセントになり、ごちゃごちゃした悪目立ちを防ぎ、シンプルな大人メンズの着こなしが完成します。

④デニムパンツ

ボトムスの定番と言えばデニム。
デニムパンツもアロハシャツとの相性は抜群。
特に色鮮やかなブルー系のカラーのアロハシャツにはカラーを合わせたやや明るめなデニムを合わせるのがポイント。さらにインナーもホワイトであわせるとより統一感のある夏の爽やかな着こなしが完成します。

⑤ハーフパンツ

夏、海がもっとも似合うコーデはやっぱりショーツ。
そんなショーツもアロハシャツとの相性は良く、よりリゾート感のあるコーデに仕上がります。
ただシルエットがタイト過ぎたり、丈が短すぎるとリゾート感よりやんちゃ感が出てしまったり、アクティブなイメージが強くなります。
ひざ上ぴったりの丈と、ほどよいリラックス感のあるシルエットがオススメ。

柄もアロハシャツ自体が主役になるので、ボトムスは無地を選びましょう。
カラーも明るい色合いの場合は、パンツは暗め、逆に暗めならパンツは明るめのカラーを選べばまとまりやすいです。

⑥スラックス

より大人っぽい着こなしにしたいならシルエットが少しゆったりしたスラックスがオススメ。
カジュアル感の強いアロハシャツでも大人なブラックスラックスとあわせると引き締め効果でシックな印象にしながらアロハシャツを引き立ててくれます。

⑦グルカサンダル

夏らしい大人のアロハシャツの着こなしをさらに際立ててくれるのが足元。
最近人気の高いスポーツサンダルやビーチサンダルでも夏らしい雰囲気は出ますが、一歩間違えればやや子供っぽくなってしまったり、観光客みたいになってしまいます。

そこでオススメは昨今人気の高まっているグルカサンダル。
ラフでもキレイ目なコーディネートにあわせても一気に大人な雰囲気を高めてくれるグルカサンダルはアロハシャツとも相性抜群。
より大人なリゾートテイスト漂うメンズスタイルが完成します。

5. 大人のアロハシャツのおすすめメンズコーデ15選

アロハシャツコーデ①

夏らしいビタミンカラーをスタイリッシュにホワイトで抑えたアロハシャツをメインとしたコーデ。

アロハシャツコーデ②

フェミニンになりがちな花柄はモノトーンカラーで、男らしく着こなして。

アロハシャツコーデ③

ボタニカルな柄が苦手な方には、このような抽象的な柄がおすすめです。

アロハシャツコーデ④

パステルカラーはコーデ全体のトーンを合わせるとラフな印象に。

アロハシャツコーデ⑤

花柄は小さめより大柄のものをチョイスすると大人な雰囲気に。

アロハシャツコーデ⑥

モノトーンにアクセントカラーの赤が映えるシャツをメインに、インナーからボトムスをホワイトで統一。

アロハシャツコーデ⑦

夏らしい花柄を大人に着こなすには、モノトーンカラーがベースのものを選ぶと◎

アロハシャツコーデ⑧

ピンクやライトブルー等の甘めなカラーは、デニムでカジュアルに合わせるとシティスタイルにも馴染みます。

アロハシャツコーデ⑨

クールに着こなしたいなら、ボトムスや小物をブラックでまとめて。
インナーはシャツのベースカラーを持ってくるとスタイリッシュにまとまります。

アロハシャツコーデ⑩

はっきりとしたカラーリングのアロハシャツが着たい！という方はクロップド丈のパンツを合わせて、より夏らしさを加速させたコーデもおすすめです。

アロハシャツコーデ⑪

さりげなく日常にアロハシャツを取り入れたいという方には、ベーシックなカラーで全体を統一したこちらのコーデがおすすめです。

アロハシャツコーデ⑫

派手すぎるのは嫌だけど、ただの黒いシャツに見えるのも面白くない！という方にはこのようなちょっと変わった柄のシャツがおすすめです。

アロハシャツコーデ⑬

こちらはクロップドパンツを合わせたコーデ。
足元に抜け感を持ってくることで、ダークトーンのアイテムでも重くなりすぎない着こなしに。

アロハシャツコーデ⑭

アクセントカラーのブルーが入っていることで、コーデ全体の雰囲気をクールに◎

アロハシャツコーデ⑮

リゾートな雰囲気を楽しみつつ、シティスタイルに馴染む着こなし。
インナーはタンクトップでラフさを出しつつも、足元はローファーで崩しすぎない大人のアロハスタイルです。